
ボスを気取る・アルファ症候群
日本犬に似ている野生化した犬、ディンゴはオーストラリアで、オオカミ時代そのままに群れをなして生活しています。彼らの生態を見れば、犬はもともと集団でタテ社会を形成する動物だと納得できます。一つの群れには、必ず仲間たちを統率するアルファ(第一位もしくはリーダーのこと)がいて、その下に二番目に強い犬が続き、以下、地位が下がっていきます。最下位は、子犬や病気にかかっている犬です。
では、家庭犬たちもそんな上下関係を意識しながら生活しているのでしょか。選択交配の結果、犬種によっては家庭内のタテ社会を気にしないものもいます。争いを好まないレトリーバー種がそうです。ほかにも、内気な犬にとっては家族全体がリーダー的な存在で、この人は第一位、あの人は第二位、と心の中で決めることはありません。
家庭内のヒエラルキーにこだわるのは、日本犬です。柴犬はなかでも古株で、縄文時代にはすでに日本に住みついていました。遺跡に、柴犬と思われる骨が埋葬されています。柴犬がタテ社会にこだわる傾向があるのは、その外見にも見られるようにオオカミ時代の気質が保存されているせいでしょう。
洋犬にしても、護衛犬や闘犬、番犬タイプなら、自分と家族の間の序列を気にしやすいです。彼らは命令に従うべき相手がいないと、任務を遂行できないわけで、パートナーはそれなりにリーダーシップを発揮する必要があります。ほかのふつうの犬たちは、リーダーさえ見出せれば、家族間の階層制を強く意識することはありません。リーダー以外は、みんな仲間です。相手が子どもにしろ、同じ群れの仲間だから、手荒に扱われても、歯向かうことはめったにありません。
程度の差こそあれ、柴犬はその習性から群れを率いるリーダーを求めます。その人に従い、自分の行動をほめられたときに犬の喜びを感じとります。
では、パートナーのほうはどうでしょうか。この柴犬の心理をくみとって、ときには甘やかし、柴犬をコントロールすべきときには、きちんと柴犬の行動を制御できているかどうか。これが曖昧なパートナーが、非常に多いです。柴犬との暮らしの中にメリハリをつけず、柴犬の好き勝手にさせています。あるいは、盲愛して、柴犬のいうなりになっています。
こうなると、柴犬は非行に走るのです。放任され、自分の要求がいつでも必ず通れば、自分は家族の中のナンバー・ワンだと錯覚します。無理もありません。周りにだれも彼の行動をコントロールし、注意を促す人間がいないのだから、支配階層制の最高位は自分なのだ、と柴犬は勘違いしてしまいます。
柴犬がアルファ症候群になると
そんなボス気どりの柴犬が起こす厄介な行動が、アルファ症候群と総称されているものです。リーダーは自分なのだから、柴犬はパートナーに自分のいい分を通します。散歩コースも、柴犬自身が決めます。子分(パートナーを後ろに従えながら走るのです。止まる。脇道に入る。また戻る。パートナーは、振り回されっぱなしです。
腕枕をしてくれないと、寝ない柴犬もいるくらいです。それどころか、相手が腕枕を外そうとすると、「ワン!」と吠えて抗議し、その腕にかみつくのです。痛い思いをしても、パートナーは子どもが駄々をこねているように思えて、許してしまいます。「しょうがない子だ」といって。こうして柴犬はどんどん甘やかされ、あげくの果てには暴君と化すのです。遊びを切り上げようと、人がオモチャを片づけ始めれば、その手をガブリと噛みます。柴犬のいい分はこうです。「どっちがボスなのか忘れたんじゃないだろうな。いうことを聞け!」と。リーダーたる柴犬はその職責として、人に制裁を加えるのです。
「飼い犬に手をかまれる」のはショックでしょうが、柴犬はあなたを困らせたり、反抗したりするために、こんな横柄な態度をとっているわけではありません。柴犬自身は、大まじめでリーダーの役目を果たしているのです。たしかに、アルファ症候群は一見、子どもの反抗期に似ています。我を通し、聞く耳を持たず、ときには暴力をふるいます。しかし、人間の反抗期は自我の芽生えとともに、親から精神的に距離を置き、自立したいという願望が根底にあります。しかし、柴犬の場合は、リーダー意識の芽生えはあっても、ひとり立ちをして家を出る気は毛頭ありません。あくまでも、群れの中のボスでいたいのです。
アルファ症候群の見きわめ方が難しい柴犬の行動もあります。たとえば、柴犬がお腹を見せて引っくり返る場合です。ふつう、この体勢は人間に対する服従を示すための儀式で、「あなたに従うことが、ぼくの喜びなんです」と訴えています。ところが、同じ体勢でも、「お腹を撫でろ」と、下位の人間に命令している場合もあり得るのです。柴犬はお腹や胸の上部、耳の後ろなどにふれられるのが大好きで、快感を覚えます。それで、子分の人間に「撫でろ」といいつけるのです。
アルファ症候群にかかっているかどうかをたしかめるには、そんな曖昧な態度をとったとき、「いけない」と叱ってみることです。それでも態度を改めず、うなり返すようであれば、まさしくその柴犬はアルファ症候群にかかった非行犬です。
アルファ症候群にかかった場合にはプロの手を借りるのもひとつの手です。自分で何とかしたい場合には、どのようにしてプロはアルファ症候群を治すのかを参考にした方がいいので、DVDや専門のマニュアルを参考にした方がいいかもしれなせん。
去勢手術でアルファ症候群を緩和する
去勢(精巣摘出)手術は、問題行動を含め、オス犬ならではの攻撃性を緩和します。なぜなら、精巣を手術で切除すれば、男性ホルモンは今後つくり出せないからです。攻撃性は、男性ホルモンに大きく関わっているのです。
手術後、血中の男性ホルモンのレベルが下がるので、オスらしい困った行動も改善されやすいです。発情中のメス犬を追い回すこともなくなり、縄張り意識や闘争本能は低下します。脱走癖や人にマウンティングする犬にも、有効です。
精巣が摘出されれば、当然、精巣の腫瘍(がん)を起こす心配もなくなります。また、男性ホルモンのレベルが下がるため、前立腺肥大にかかる可能性も大幅に減ります。
去勢手術は、必ずしも若いうちにすませておくべきものというわけではありません。期間に制限はなく、成犬に手術施しても、問題行動はやはり緩和されます。
なぜ我が家の愛犬が良い子になれたのか
ハッキリ言って、我が家の柴犬も初めはどうしようもない「ダメダメ犬」でした。
人や他の犬に唸るし、吠えるし、トイレは覚えないし、色んな物を破壊しまくるし、ドッグランに行けば「何だよ、柴犬来るなよ」的な感じがヒシヒシと伝わってくるほどでした。
そんな「ダメダメ犬」が、みんなから「柴犬なのになんて賢いんだ!」とまで言われるようになりました。結局、お利口な犬になるかならないかは犬の問題ではなく、しつけの仕方の問題だったんですよね。
ダメダメな私(と我が家の柴犬)が劇的に変われたのは、「イヌバーシティ」という教材のおかげです。この教材と出会わなかったらずっとダメダメ飼い主とダメダメ犬だったでしょう。
「イヌバーシティ」の公式サイトの動画を見たり、利用者さん達の体験談などを見るとわかるんですが、「我が家の柴犬以上のダメダメ犬」までもがお利口になっているんです。たくさんのダメダメ犬がお利巧になっているのが確かな教材の証です。
イヌバーシティは愛犬の問題行動を何とかしたい、今以上に愛犬と豊かな生活を送りたいという人にオススメのしつけ教材です!
しつけ教室に通ったり、預託訓練をお願いするよりもずっと効果的で、はるかに安くしつけが完了しますよ!
どんなダメ犬でも劇的にいい子になる方法
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