
ボディーランゲージ
ダーウィンの進化論からいえば、人間も犬も大脳の発達した動物であり、進化の上位に立っているということです。お互いに高等動物で、近い存在なわけですが、それ以上に注目すべき点は、人も柴犬も社会的な生活を営むということです。すなわち、仲間がいて、群れ社会を構成しているのです。
その際、必要となるのは、集団内のコミュニケーションです。群れの構成員同士が意思の疎通をはからなければ、全体のまとまりがつきにくくなってしまいます。
では、犬たちはどんな方法で、互いの考えや感情を伝え合っているのでしょうか。人間は言語を発達させてきたので対話に重きをおきますが、犬のほうは鳴き声ばかりに頼りません。尻尾や耳を含めた全身の動き、顔の表情を総動員して仲間に語りかけているのです。
この全身(ボディ)を使った言葉(身体言語=ボディランゲージ)は、非常に雄弁なものです。柴犬と暮らしていくうちに、あなたも、しだいにそれが理解できてくるはずです。なぜなら、あなたの愛犬はほかの犬にばかりでなく、あなたにも犬のボディーラングージ法を適用させて、話しかけているからです。
犬は、基本的におしゃべりな動物です。表情豊かに、ときには芝居がかったしぐさをしてみせ、自分の要求を訴えるのです。
訴える
犬の瞳は、人間のそれよりもずっと輝いています。心の純粋さが、にごりのない澄んだ眼差しに反映されているのです。人間に何かを訴えるときには、目をいっそうきらきらと輝かせ、凝視してきます。
その訴えが、「まだ家に帰りたくない! もっと遊ぼうよ!」といった強い願望であれば、声が伴ってきます。あなたを見上げ、鳴き声とも吠え声とも違う、奇妙な犬語で語りかけてくるのです。「ワーオウワン」と。
そんな犬語は、暮らしをともにするうちに、理解できるようになるはずです。
喜ぶ
汗腺のよく発達していない犬は、しょっちゅう舌をだらんと垂らして、体温の調節をはかります。そのときの表情は、まるで舌を出して笑っているかのように見えます。それを犬の笑顔ととるのは、人間の錯覚だと主張する人もいます。
たしかに、犬は人間のように腹を抱えて笑うようなことはしません。しかし、うれしいときには目をやや細め、口角を引き上げ、舌を出し、あごを上げ、息づかいも荒く「ハッ、ハッ、ハッ!」と、まさに「楽しい! 幸せだ!」と、喜びの感情をあらわにします。
退屈する
パートナーが構ってくれなければ、柴犬は仕方なくふて寝をしてしまいます。あるいは、ひまつぶしにひとり遊び用のオモチャと戯れます。
そこが緑の公園なら、棒切れを自分で調達してきて、かじりまくったりします。歯と舌で、その物の感触を味わうのです。
オモチャも木の枝もなければ、犬は「あ〜あ、退屈だなあ。フワァー」と、大あくびをします。そのときの表情は、人間とそっくりです。犬
は飾らないので、手で口を隠すことも、あくびをかみ殺すこともないのです。
威嚇する
子犬でも六週齢を過ぎる頃になれば、犬としての振る舞い方は、ひととおり身につけ終わります。相手を威嚇する際のジェスチャーにしても、一丁前に手強そうな表情を浮かべられるようになります。
兄弟をにらみつけ、歯をむき出し、「ウ〜!」(いい加減にしろよ! ぼく、怒っているんだよ!)とうなるのです。これが護衛犬タイプの成犬になると、その形相は迫力満点です。
背を低くして耳をやや後方に向け、鼻づらに、シワを寄せ、鋭い犬歯をキラッと輝かせ、ドスのきいた低い声でうなり続けるのです。
そうなったら、人間のほうはそれ以上、彼らの縄張りに足を踏み入れず視線を合わせたまま退散しましょう。
好奇心
犬らしい犬とは、好奇心が旺盛で、活発に動き回る犬たちのことです。子犬なら、とくに、未知の世界を知ろうと、さかんに探索し回ります。
初めての土地を訪れれば、あちこち匂いをかいで、その物の正体を突きとめようとします。興味の対象は、周りの環境や自然ぽかりとは限りません。
相手がカメラを持った人間なら、兄弟たちは身を寄せ合って少し警戒しながらも、あなたをじっと見つめ、シャッターが切られると同時に、にっこり笑ったりします。写真をとられたと判断できたかどうかは別にして、カメラが害のないものだとわかったにちがいありません。
寂しがる
公園でひとしきり子犬と遊んだあと、あなたは帰り仕度を始めます。それを遠くから目にした子犬は、とたんに不安に思うのです。
「ぼくをおいて、どっかへ行っちゃうの?どうしよう……」。よく見ようと、身を乗り出して、あなたを見つめます。そして、家へ帰るのがはっきりわかれば、ひとりぼっちにされてはたいへんとばかりに、子犬は小走りにあなたのもとにやって来ます。
家族の一人が旅行に出かける場合も、犬は敏感にその状況を感じとり、みるみる元気を失います。背を丸め、視線を落とし、寂しさを必死に耐えようとします。
警戒する
犬のボディランゲージで、人間の目につきやすいのは、耳と尻尾の動きです。ことに立ち耳の犬の場合、耳は、感情を雄弁に物語ります。たとえば、不審な人間を警戒するとき、犬はキッと鋭い視線を向け、耳を前方に向けます。
犬の耳はアンテナの役割を果たすので、怪しい人間のいる方向に耳を動かして、音をよく集めようとするのです。
その際、尻尾は旗のように高く上げます。緊張している気持ちが尻尾にも伝わり、左右に振ることもなく、こわばらせるのです。見知らぬ犬にこんなポーズをとられたら、「元気かい?」と、笑顔で話しかけ安心させましょう。
おびえる
犬が何かを怖がったり、恐怖心に身をすくませたりしたときは、そのおびえが全身から、伝わってきます。
たとえば、初めて見る池に、子犬は最初好奇心で近寄りますが、広がる水を前にしてやがて不安におちいります。進むことも戻ることもできず、腰をおろして思案顔になります。身体はこわばり、ときにはブルブルとふるわせます。
また、自分よりも年上でケンカの強そうな犬に出会えば、耳をふせ、尻尾をまたの間にたくし込み、身体を小さく縮めてみせます。「それ以上、近づかないで! ぼくが怖がっているの、わかるでしょ!」と、相手をなだめようとするのです。そうすると、弱い犬であることが一目瞭然なので、両者の衝突は回避されるのです。
安心する
犬の寝姿ほど、安心しきった表情を私はほかに思い浮かべることができません。その寝相は、犬によってさまざまで、個性が現れてくるものです。
ある子犬は小さな枕(タオルを重ねたもの)に頭をのせ、人間のように大の字になってまどろみます。もっとおとなしい犬なら、自分の前足を腕枕にして、身体を少し丸めて眠りにつきます。
成長すれば、あなたの車の座席の背に頭と身体をもたせかけ、舌を出し「ゴーゴー」と、いびきをかく大胆な犬も現われます。
兄弟がいれば、身体を寄せ合って眠ります。これは赤ちゃん時代の習性で、保温と安全を求めて、互いに身体をくっつけ合うのです。
甘える
柴犬が甘えるときの声は、人間のそれに似ています。声のトーンは高めになり、鼻にかかった甘えん坊の赤ちゃん言葉で、「ねえ、もっと構ってよ」と、せがむのです。
人も犬も、幼児化(ネオテニーという)するわけで、犬の「クーンクーン」と鳴くときの感情は、だれにでもはっきりと読みとれます。
甘える際のしぐさも、わかりやすいです。犬はあなたの手や腕に身体を押しつけたり、片方の前足をももの上にのせたり、と接触を求めてきます。相手が毋犬でも兄弟でも、同様です。身体と身体とのふれ合いを得ようとするのです。
疲れる
人間の幼児と同じく、子犬も成長を促すための睡眠は非常に大切なものです。
さっきまで遊んでいたと思ったら、「疲れた〜」と、へたばって座り込み、やがてうつらうつらし、身体を横たえて眠りに落ちます。眠らないまでも、犬は疲れると文字どおりあごを出します。芝生や地面の上にあごをぐったりと伸ばし、不機嫌そうな顔であなたを見つめるのです。
散歩中であれば、舌がだらんと垂れてきます。これは「もう歩きたくない…」というサインなので、散歩はそこで切り上げましょう。
いじける
怒られて、びっくりしたときなどに、子犬はおどおどして、いじけてしまうことがあります。
たとえば、子犬同士のじゃれ合いがケンカにまで発展したら、あなたは「もう、よしなさい! 本気で怒るよ!」と叱りつけます。子犬たちはハッとして離れ、両前足にあごをのせ、「がっくり」するはずです。
あなたの立腹がおさまるまで、いじいじと恨めしそうな眼差しを向けます。
また相手が強そうな犬に対しては、身体を丸め、頭を下げ、下から見上げます。へつらいの視線なのでしょう。いじけた気持ちが、正直にしぐさににじみ出るのです。
遊びに誘う
パートナーを遊びに誘うとき、犬はじつに愉快なジェスチャーをします。腰を立てたまま後方に引き、上半身を低くして礼儀正しくお辞儀します。その姿勢を保ちながら、尾を高く上げて左右に振り、「ワン!」と鳴きます。
次は、今にも飛び出さんばかりに身体を前後に小刻みに動かし、「さあ、遊ぼ! こっちだよ!」と誘います。
これでも相手が誘いに乗らなければ、片方の前足を大きく振り下ろします。なんと雄弁に「おいで!遊ぼう!」という気持ちを表しているのでしょうか。
犬の挨拶
泌尿器系の匂いを嗅ぎ合うのは犬同士の友好的な挨拶です。
犬にとって、尿の匂いはもちろん、泌尿器系の匂いは大切な情報源だからです。
お互い自分の匂いをかがせあって、自己紹介します。人間でいえば名刺交換のようなものなのです。
さらに、気に入ったもの同士は、口の回りをぺロペロなめあって親交を深めます。まるで恋人同士のキスのように見えます。
友好的でない犬同士のやり取り
友好的でない犬同士の出会いは、お互い目と目のにらみあいで始まります。まるで不良学生のガンのとばしあいのような感じです。
こわばった姿勢で、耳をピンと立てて前方へ向け、尾も立てます。
このとき、一方の犬が無視して立ち去れば、ますケン力にはなりません。
どちらかの犬が立ち去ることをせずに、自分のほうが優位だと感じた方の犬は、鼻面にシワを寄せ、牙をむき出しにして、今にも飛びかかりそうな体勢をとり、威嚇に追い打ちをかけます。
不安になったもう一方の犬は、耳を下げ、身体を地面に伏せてしまう。これは一匹がついに降参した状態です。ごろんと寝ころかってお腹を見せます。「ほらこのとおり降参しているでしよ。あなたには逆らいませんから」と訴える服従のポーズです。
この体勢をとられると、今にも首筋にかみつこうとしていた犬にも、とたんにブレーキがかかります。うなり声を上げても、決して攻撃はしかけません。犬社会の常識として、負けを認めた犬に対しては闘争心を自制するからです。
実際、この服従のポーズを目にすると、アドレナリンという交感神経を刺激する物質の分泌がおさまってくるよう、遺伝子に組み込まれているのです。
なぜ我が家の愛犬が良い子になれたのか
ハッキリ言って、我が家の柴犬も初めはどうしようもない「ダメダメ犬」でした。
人や他の犬に唸るし、吠えるし、トイレは覚えないし、色んな物を破壊しまくるし、ドッグランに行けば「何だよ、柴犬来るなよ」的な感じがヒシヒシと伝わってくるほどでした。
そんな「ダメダメ犬」が、みんなから「柴犬なのになんて賢いんだ!」とまで言われるようになりました。結局、お利口な犬になるかならないかは犬の問題ではなく、しつけの仕方の問題だったんですよね。
ダメダメな私(と我が家の柴犬)が劇的に変われたのは、「イヌバーシティ」という教材のおかげです。この教材と出会わなかったらずっとダメダメ飼い主とダメダメ犬だったでしょう。
「イヌバーシティ」の公式サイトの動画を見たり、利用者さん達の体験談などを見るとわかるんですが、「我が家の柴犬以上のダメダメ犬」までもがお利口になっているんです。たくさんのダメダメ犬がお利巧になっているのが確かな教材の証です。
イヌバーシティは愛犬の問題行動を何とかしたい、今以上に愛犬と豊かな生活を送りたいという人にオススメのしつけ教材です!
しつけ教室に通ったり、預託訓練をお願いするよりもずっと効果的で、はるかに安くしつけが完了しますよ!
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