柴犬 しつけ 飼い方 拾い食い 盗み食い

散歩中の拾い食いは、一度、味をしめると直すのに厄介です。我が家の柴犬は植木にやる肥料、鶏糞を食べてしまいます。あの独特の鼻をつく臭いに、どうやら惹かれるらしいのです。鶏糞ですぐに下痢を起こすわけではありませんが、拾い食いの癖をそのままにしておくと、毒性のある植物やボタンなどもにしかねません。

散歩時には、チェーン・カラーをつけ、人間のほうが柴犬の動きを監視する必要があります。拾い食いをしようとしたら、瞬時にリードを引き、鎖を鳴らして「いけない」と叱るのです。

これでも効果がなければ、その物にコショウか酢、夕バスコなど、柴犬が嫌いな昧の食品をまぶしておきます。そして、接近したらチェーン・カラーで警告します。間に合わずに、食べたとしても、柴犬はひどくまずい思いをしたわけで、以後こりるはずです。

拾い食いは、もちろん柴犬の旺盛な食欲に関係するものですが、柴犬の習性もからんできます。オオカミ時代、柴犬は自然界の掃除屋だったのです。人間が食べ残した腐肉や骨ばかりでなく、他の動物の死骸も食べて、その場を片づけていたのです。今でも、家族に見捨てられた野良犬は、ゴミあさりをして生きのびています。道に落ちている物は、たとえ腐っていても柴犬にとってはエサになり得るのです。

拾い食いに比べ、食卓上の人間のごちそうを盗み食いする柴犬の直し方は、それほど難しくありません。柴犬に、食べてもよい場所を認識させるのです。すなわち、キッチンなどの床に置かれた柴犬専用の食器と、パートナーの手だ。柴犬用の食器に入れたものは、目由に食べられます。パートナーが手のひらにのせて、差し出したものも食べていいです。

柴犬がつつしむべき場所は、食卓です。そこに身を乗り出し、前足をかければ、すかさず「いけない」と厳しくさとします。と同時に、前足を指で軽くはしくのもいいです。気をそらす効果かあります。盗み食いという行為が、そこで中断するわけです。

こっそりごちそうを食べてしまうのは、日頃、人間の食事の最中に、食べ物を食卓から手をのばして柴犬にあげることが原因の一つです。柴犬は、食卓と食べ物を結びつけて考えてしまうのです。食卓に近づけば、何か口にできると学習したわけで、その場合は柴犬用の食器に移しかえてください。ただし、塩分がかなり控えめな食べ物に限ります。