柴犬 しつけ 飼い方 おやつ 偏食 ダイエット

たとえば一日二回の食事に、間食は当然、含まれません。ところが、「おやつの時間」と称して、柴犬に食べ物をあげる人が非常に多です。ペット用のジャーキーやチョコレート、ビスケット、人間用のスナック菓子などは、嗜好性が高いです。柴犬は一度その味を覚えたら、おいしいものだから、またせがみます。それで、毎日のおやつタイムが定着してしまうのです。

ジャーキー類などは、シャングーフードです。カロリーが高くても、栄養バランスに欠けていて、毎日の食事代わりにはなり得ないのです。長い間、こればかりを与えれば、栄養的に偏りが出てくるので、糖尿病にかからないとは保証できません。

少量のおやつは、基本訓練をするときに役立ちます。柴犬によっては、ゆっくり覚えるタイプもいます。その時間を少しでも縮めるためには、食べ物が有効になります。訓練以外のときには、おやつは避けたいです。

ただし、家族がポテトチップスをつまんでいるのを横でじっと眺め、よだれを垂らしている姿を見ると、心苦しいものを覚えます。我が家の柴犬も、パクッとのみ込みたい衝動を必死に抑えています。その間、よだれがぽたぽた落ちます。私はそんなとき、ジャーキー類ではなく、豆腐を少しあげています。豆腐は犬にとってカロリー数が少なく、胃の負担にもならないのです。この場合はもちろん、次の食事量をやや減らして、カロリー数を調整しています。

いつもならきれいに食べつくすのに食べ残すようなことがあれば、注意深く柴犬の様子を観察しましょう。なんとなく元気がない、オモチャ遊びもすぐにやめてしまう、という素振りが見られたら、病気による食欲不振かもしれまえん。動物病院で、診断してもらいましょう。

病気が原因ではなく、たんなるわがままで偏食する犬もいます。ドライタイプにはフンと顔をそむけ、ウェットタイプを要求する。あるいは、人間が食べる刺身やお菓子以外には見向きもしない。これは結局のところ、人間が柴犬を甘やかした結果であり、直すのはパートナーの当然の役目といえます。

偏食の矯正法は、じつに単純なもの。ドライタイプのドックフードやゆで野菜を食べ残したら、すぐに食器を片づけます。その後、食べ物をまったく与えないのです。柴犬はオオカミ時代、絶食の日々を体験しているので、数日間、何も食べなくても大丈夫です。そのうちに、柴犬のほうが折れてきます。すきっ腹に耐えかねて、口にできる食べ物で満足するようになります。

あなたの柴犬が太りぎみだと思ったらダイエットする必要がでてきます。その時はダイエットに励みましょう。

方法は、人間とまったく同じです。食事を減らして、運動量を増やすのです。

ドックフードの量は、90パーセントに抑えましょう（10パーセント減）。そして、散歩時には走り回れる時間をより多くとりましょう。これを一か月間続けても効果がない場合は、柴犬のストレスを考慮して、ダイエットーフードに切りかえる必要があります。ドライタイプのドックフードには、ダイエット用もあります。カロリーは低めでも、量はある程度、確保されているので、犬のひもじさも緩和されるはずです。